【コラム第1回】ジャパン・ゾム・クラブ発足に寄せて(特別寄稿)

ゾムツール日本総代理店
(有)イメージミッション木鏡社
取締役会長 前畑謙次

初めてゾムツールに出会ったとき、私はその技術的完璧性に驚嘆しました。

わずか1インチ強のボールに3種類の穴があり、かつそれぞれのショットが寸分のすきも無く出し入れができる。この簡単な事実にまず驚嘆しました。単なるおもちゃではないことを感じました。次に私を捉えた不思議は、このノードの形です。なぜ、この形でなければならないのか。単に形を作るおもちゃなら、消しゴムの丸いものと爪楊枝でも充分じゃないか。それをなぜこの形なのかと、たいへんな疑問をだしてしまったのです。疑問に答えるものは、疑問を出したものでなければなりません。

その疑問がまったくそれまで数学や大学の先生方とあまり縁のなかった私を準結晶やフラーレンといった研究家たちの世界にひきずりこむことになってしまいました。

また、形そのものを自然科学の立場から研究する形の科学会というメンバーになるきっかけともなりました。他に、社会科学の立場から形を研究する形の文化会という集まりもあります。また、形を高次元の立場から研究する高次元科学会もあります。

このジャパン・ゾム・クラブ自体がゾムツールを契機として発足しました。それぞれの立場からこの会を楽しんでいただけたら幸いです。科学を楽しむホビーがあってもいいんじゃないでしょうか?私はこのゾムツールをきっかけとして、日本から宇宙の真理を含むおもちゃを開発していきたいと願っています。皆様の不思議がいろいろな広がりをもっていくことを期待します。

2004年2月22日

前畑謙次 経歴

  • 生年月日:1952年12月25日
  • 出身地:大分県
  • 最終学歴:静岡大学法経短期大学部
  • 職歴:大学卒業後,某プラモデルメーカーに企画として入社、前半10年は企画部員として、後半14年は営業、海外事業部副部長・部長として海外経験を重ねる。24年間勤務の後退職、2000年11月1日、(有)イメージミッション木鏡社を設立。代表取締役、2003年プラントイジャパン株式会社を設立。同代表取締役

ゾムツールは1992年ジェトロのインポートスペシャリストとして、トイアンドホビーの専門家としてアメリカカナダを50日間訪問した際知り合ったアメリカ人より紹介されたのが最初の出会いである。以来、12年一貫してゾムツールを扱っている。

※ 上記文中,「ゾムツール」は「ゾム」と同義語です。(JZC事務局注)